見ていた星
唐草フウ






くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ 徐行するのみの箱の中


こころに塵や煤が纏って
どうしようもないときは
どんなに空を更新しても
ただのくらやみにしか夜は見えず
わたしは眼をつぶる

星が見えるというしあわせ
月にてらされるしあわせ
夜は多種多様 ねむれなくてもねむくても
うつつに活用

さみしくてとてもさみしくて
よるがとてもさみしかった
とき
あなたも一つの星だった
たぶんみたことのある、








自由詩 見ていた星 Copyright 唐草フウ 2012-05-10 20:37:50
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