小さな命
ジュリエット



自分の命を諦めかけた人間が
小さな命の火を
消さないように
じっと見つめて
そっと守った

寝る間も惜しんで
疲れも忘れて

弱りながらも火を燃やし続ける
小さな小さな命を
必死に愛した

苦しそうな姿を見て
よたよたと歩く姿を見て
何もできない自分を責めて
時には涙を流した

けれど
人間は小さな命に大きな勇気を与えられていた

どんなに苦しくても
命を全うする姿

こんなにも小さな体のどこに
そんなに大きな勇気があるのかと
思いながらじっとその姿を見守った

自分も
こんなにも必死に
生きてみようと思った
















自由詩 小さな命 Copyright ジュリエット 2012-05-09 17:24:52
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