骨飴
たもつ

 
 
ぼくの骨が溶けだして 
飴玉のような
真っ白な塊になる
飴玉だよ、と 
近所の子供にあげると 
骨みたいな味がする 
そう言って無邪気に笑う 
骨の無いぼくは
ぐにゃぐにゃの体で 
自転車にも乗れない 
それでも明日には慣れて
乗れる気がする
自転車とは
そういうものだ



自由詩 骨飴 Copyright たもつ 2012-05-08 19:23:25
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