自傷
ジュリエット
母へ
あなたに何がわかるんですか
強いあなたには必要のない行為かもしれない
言い返せるあなたには必要のない行為かもしれない
私は
あなたに感謝していないからこういうことをしているんではありません
私は
あなたを信用していないからこういうことをしているんではありません
私は
どうあがいてもあなたのように強くはなれないのです
私は
死にたいのではありません
生きたいのです
生きていたいのです
そして
今も必死に生きています
この傷を見て
「お嫁に行けなくなる」と
心配してくれることに
鬱陶しさなど感じていません
だけど
どうかわかってほしいのです
この傷は私が必死に生きた証だと
ただの甘えだと言われても仕方ないと思っています
全てをわかってくれとは言いません
ただ
責めないでほしいのです
どうか
どうか
少しでいいので
この傷のこと
受け入れてほしいのです
娘より