なわ跳び
壮佑


野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている

  /かけとび
  あやとび/
  /ステップとび

去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った
それが今では二年生でも上手い方らしい

  こうさとび/
  /にじゅうとび
  つばめがえし!/

ぼくができなくてもいい筈なのに
どういうわけなんだ この焦りは

  /普通のなわ跳びなら
  ぼくもこないだからやってるよ/
  (フィットネスのためにね)

  それはまえとび/
  /八十回つづけてできるよ
  ねえ 百回できる?/

  /ようし
  イッチ/ニイ/サン/シイ
  /ふうっ(飛ばしちゃえ)/
  キュウジュキュ/ヒャク!
  /やったやったー

  だめ/

野良猫は興味なさそうな顔をして
児童公園を横切って行った







自由詩 なわ跳び Copyright 壮佑 2012-05-03 21:58:32
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