寂しい、ただそれだけ
marux2

通りの角に猫がいる
数歩のところで逃げていく
しばらく見てると振り返る
お互いどうでもいいけれど

二度目は公園に
三度目は商店街に
同じ顔した猫がいる
毎度近くを過ぎようとすれば
澄ました顔して離れてく

いいよいいよ行ってしまえ
いいからいいから振り向くな
お互いどうでもいい


自由詩 寂しい、ただそれだけ Copyright marux2 2012-04-30 06:58:59
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