冷たい温度
マーブル

よわよわしいこの体温は
しずかに一瞬でいいよ
おもいだしてくれたらいいの

寄りかかる風に目をとじて
木々の葉のざわめきは
あの甘い時間がゆっくり
おとずれるようなそんな
胸騒ぎみたいで
そよそよとやってくるものなのね
今やっと気づいたの


いたみも甘みもゆらゆらして
私は覚えているのその
あなたの冷たい温度
放った月の光が
ひりひりするわ
泪は海に落ちて還るのかしら
それともこの残り火を
知らないうちにあなたは
ジュッと音をたて消すのかしら


ああ
冷たい温度が
私をくるわすなんて
壊してくなんて
そのときまでは
知らなかったなんて


自由詩 冷たい温度 Copyright マーブル 2012-04-29 02:30:03
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