冷たい温度
マーブル
よわよわしいこの体温は
しずかに一瞬でいいよ
おもいだしてくれたらいいの
寄りかかる風に目をとじて
木々の葉のざわめきは
あの甘い時間がゆっくり
おとずれるようなそんな
胸騒ぎみたいで
そよそよとやってくるものなのね
今やっと気づいたの
いたみも甘みもゆらゆらして
私は覚えているのその
あなたの冷たい温度
放った月の光が
ひりひりするわ
泪は海に落ちて還るのかしら
それともこの残り火を
知らないうちにあなたは
ジュッと音をたて消すのかしら
ああ
冷たい温度が
私をくるわすなんて
壊してくなんて
そのときまでは
知らなかったなんて