誰も嫌いじゃない
ジュリエット
窓際に座って
外を眺めたら
風に揺られる花たちに見とれて
思わず窓を開けた
風に乗せてふわりと花のいい香りがして
生きている意味を
久しぶりに思い出しました
深く負った心の傷
増えていった弱さの証
ぐるぐる巻きの包帯
そんなものたちのせいで
忘れていたのかもしれません
世界はこんなに素敵で
喜びに満ちていること
今なら
私を苦しめたものたちにも
「ありがとう」と手を振れるような気がします
また
スタートラインから
一歩一歩
確実に
ゆっくりと
歩いて行きます
自由詩
誰も嫌いじゃない
Copyright
ジュリエット
2012-04-28 15:26:46