ひんやり
藤鈴呼

知らん振りを決め込んで 
通り過ぎる道すがら 

点々と落ちる 
雫の色は 赤 

透明に張った 水の上で 
踊る 落ち葉は 悪魔 

可愛らしい姿で 魅了しておきながら
手を入れると ひんやりとして 

指先まで 凍り付いて 
しまいそう だったから

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自由詩 ひんやり Copyright 藤鈴呼 2012-04-26 23:08:34
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