鬼の根
アラガイs
つきましたら季節を短めに揃え
天然に液体化を試みる
執念より地割れのひきつけが裂く
泥水の底溜まり
髪は性質上二股は気化
すぎたのが逆切れて地肌が近い
哭く哭く、四六時中あたまを掻いている
そのうち指先でなぞるマングローブの遺恨
浮き出た瘤の凹凸
(いま、つきました
)血は滲み石と硬く
剥げ落ちた瘡蓋から
やがてじらされて
角がお目見えになる 。
自由詩
鬼の根
Copyright
アラガイs
2012-04-26 04:11:15