愛そのもの
シホ.N


とてつもなく大きな空の間を
できるかぎり大きな愛を以て
苦しみながら
かけぬけよう

きれいなうたが
きれいな風にのって
なにものでもない人間の
こころを
くすぐったりして

真実の理解など
どこにもなく
ただ
個々の主観の
妥協的了解が
世界を
世界としてとらえていたりして

大きな愛をもって
でも
愛する対象への執着は捨てて
愛すること
そのものであろう

思うわたしの主観も
存在基盤は
疑わしかったりするのです



自由詩 愛そのもの Copyright シホ.N 2012-04-25 20:03:01
notebook Home 戻る