太陽を的にして
まーつん

月に腰かけ 太陽をまとにして
流星のダーツを投げる
唯の退屈しのぎだが すこしばかり はた迷惑な気晴らしかも
俺のエゴはでっかくなりすぎて 地球の中には納まりきらなくなってしまった

正直 怒った太陽が俺に向けて火を吐いてくれれば
丸焼きになって昇天することだってできるのに なんて 罰当たりなことを思ったりもして

苦痛も感じないうちにさ
あるいはこんなのはどう?

足元で のんきにうたたねしている地球を捕まえて
ぐるぐると紐を巻いてみるんだ
それから紐の端を掴んで さっと腕を引く
コマ回しの要領でね 適者生存のゲームに夢中になっている
羊たちの目を ぐるぐるに回してやるのさ

楽しいだろ?
秩序を壊すのは…

これは ただの言葉遊びだけど
あまり 悪乗りしない方がいい
だけど時には 理性の檻から出て行ってもいい
要するに ただの冗談なんだから

月に腰かけ 地球を的にして
キューを構えてみよう
それで、ナインボールのブレイクショットを決めるんだ
天の川のラシャを転がって もろもろの惑星を寄せ集めた塊の
先頭に置かれた金星に ぶち当たる地球…

どうも俺の妄想には 無意識の悪意が感じられるな
この辺にしておくか ろくでもない奴だと 思われる前に

そろそろ地球に 帰るとしよう
足元で蒼く輝いている 宝石のような我が家に
狭苦しい部屋の片隅で 俺を待ってくれているベッドに

もぐりこむとしますか
zzzz…


自由詩 太陽を的にして Copyright まーつん 2012-04-24 22:06:42
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