メダカ
subaru★

メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて

それがあまりにもむごいと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押し潰そうと苦しめる

たったそれだけのこと
それだけのことで苦しんでいるなんて
勝手な思い込みが君の中で壊されて

気付いた君が流れに乗れなくて
底で一人足を閉じて座るだけだった

沈んでいる君が
いつまでたっても浮上しなくて
彼等が泳いできてくれた

はぐれた一匹を捜しに行くって
知ってるかい
見張り番が守ってくれるって
知ってるかい

それがメダカなんだね


自由詩 メダカ Copyright subaru★ 2012-04-24 18:00:04
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