CAMISADO
mm

ライトを消して
ベッドに入ったら
想像して
きみのいないところで
誰かが囁く
何を囁いてるのか
想像してみて
焦ることはない
夜は長く
いつまでもきみを待ってる
きみがやったこと
それは瞬きの間にその巣を離れ
彼らのもとへと飛び渡る
そしてそれはときに
非情にもシニカルなマーチに変わり
リズミカル且つファンタスティックに
蜜のように甘い不幸を含んで
終わらないアンコールを奏でる

きみは踊らなければならない
涙なんて流す暇もなく
この上ない惨めさを纏い
嘲笑のストリングスに合わせて
辱しめのステップを踏むんだ
薄暗い世界の裏側で
両足が斧で切り落とされるまで
ノアの洪水のような喝采が鳴り止むまで
それだけが、僕らに許された延命の手段

何も恐れることはない
リラックスして、ソファに座って
目隠しをすればいい
安心して
苦しみと快楽の中間のテーブルには
切れ味の悪い果物ナイフと
ありったけの睡眠薬もある
そして絶望のラプソディーが始まったら
ロミオとジュリエットを演じよう
救いのない喜劇的な悲劇を
もし心臓が鼓動をやめても
僕が拍を取ってあげるから

だから、さあ
今夜僕と



踊ろう







自由詩 CAMISADO Copyright mm 2012-04-22 06:38:09
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