天気雨
吉岡ペペロ

有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく


それがあったかくて

ほのぼのとした水色の空であることを

イメージできるぼくだから

それがみじめで

ざらざらとさびしい雨であったなら

ぼくが天気雨となってそっと止んでゆくから


有限時間というリュックサックに

たくさん詰め込んだ愛や心配

一つ出し二つ出ししてゆくうちに

リュックサックには

あなたのこころが入ってゆく









自由詩 天気雨 Copyright 吉岡ペペロ 2012-04-20 12:54:56
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