春仙

昔の夜に捨てちゃったよ
酒代の代わりにしちゃったよ
影なんてさ

思い出にしまっちゃったよ
鍵をかけて放り出しちゃったよ
影なんてさ

長い夢見すぎて疲れちゃったよ
何にも残っているのもなんてないから
まとわりつくいらない物を壊しちゃったよ
影なんてさ

悲しい思い出辿るぐらいなら
すべて忘れて
すべて捨ててしまえば

きっとらくになるよ
きっと、楽に、なれるよ
たぶんね


自由詩Copyright 春仙 2012-04-18 00:24:47
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