銀色の道
春仙

続いている 遠くまで
揺れている 陽炎のように
霞んで見える 銀色の道

行けるのだろうか 彼方まで
追いつけるのだろうか 天使の後ろ姿に

人間は思い続けて坂を上り
幸せを求めて転げ落ち
人生(すべて)をかけて走り続ける
辿り着けることをいつも夢見て

続いている 遠くまで
揺れている 陽炎のように
掠れて見える 銀色の道

届くのだろうか 彼方まで
触れられるのだろうか 女神の差し出した手に

人間は思い続けて山を越え
幸せを求めて谷を渡り
人生(すべて)をかけて海を渡る
辿り着けることをいつも夢見て

続いている 遠くまで
揺れている 陽炎のように
人間(ひと)の夢が追い求める

儚い       
          銀色の道


自由詩 銀色の道 Copyright 春仙 2012-04-15 22:49:46
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