サクラソウ
まーつん
相変わらず、生きている
でも
それでいいのだ
それが いいのだ
絶望と戯れるには 人生は短すぎる
真実から目をそらすには 人生は貴重すぎる
街人の手で 世話をされたサクラソウが
団地の花壇で 笑っている
朝 あわただしくスーツを着込み カバンを下げて
階段を降りてきた僕の目に
飛び込んでくる そのピンク色
サクラソウ
お前が好きだ
そう言えるようになった
自分も好きだ
生きている
そのことがうれしい
見上げれば 空の微笑み
日差しと共に 可能性が降ってくる
自由詩
サクラソウ
Copyright
まーつん
2012-04-15 19:22:06