ベジタリアン
そらの珊瑚

想い出の酸っぱい海に放り込み
          ピクルスの浮標ブイ、カモメが休む

野菜はなんにも言わないけれど
          野菜の気持ちはよくわかるぅ野菜の唄。

春の日にやけっぱちの水浴び、
          金糸雀に、はこべら、文鳥に、ははこぐさ

いつの日か君も心に空洞を
          抱えて生きていくんだね、筍

どこ行ったわたしの根っこはどこ行った
          きんぴらごぼう食べて探そう

長湯して世にも奇妙で瑞々しい干ししいたけになりました 



短歌 ベジタリアン Copyright そらの珊瑚 2012-04-15 10:14:40
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
夢見る頃を過ぎても(短歌)