アンパンウーマン
花形新次

そうよ
うれしいのよ
保険金が入るよろこび
たとえほんの一握りの
良心があったとしても

わたしのために生まれて
わたしのために死んでいく
こたえてちょうだい
愛してるなら

「そんなのはいやだ!」

何をいまさら
今まで生きてきたなかで
わたしほどあなたを燃えさせた女はいたの?
だからあなたはこの薬を飲むのよ
そして眠りながら
一酸化炭素を目一杯吸い込むの
ほほえんで
そうよ、よろこぶのよ
わたしが首尾よくやってあげるわ

ああ、アンパンウーマン
やさしいわたし
やるわ!あなたの夢とわたしの生活まもるため


自由詩 アンパンウーマン Copyright 花形新次 2012-04-13 17:16:39
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パロディ詩