【 18歳 】
泡沫恋歌

 18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた

 18歳のわたし
愛することを知らず
愛されることばかり望んでいた
大人の恋を知って
しょっぱい涙の味を舐めた
ふたりの未来が
繋がっていると信じていたかった

 18歳のわたし
燃えるような季節を
素足で駆け抜けていった
傷つきながらも向かっていく
無邪気で怖れを知らない
そんな18歳のわたしを
今のわたしが抱きしめている


自由詩 【 18歳 】 Copyright 泡沫恋歌 2012-04-12 06:18:16
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