雨の朝
marux2
ざーと雨が降っている
ざーは見た感想だ
ぽつだったりぼつだったり
ぽぽぴちょでもあったり
その音は自由で
ざーの一つで片付けられない
そこに確かな何かがある
一定のリズムであるかと思えば
樋を伝い満を持して落ちる雫のような
溜りへと飛び込む靴音のような
どこまでも広がる雨の世界
まだかえるは居ない
カタツムリも
そして紫陽花も
待つことなんてない
フライングして開けた窓の外へ
雨の世界を見て聞いて
窓越しのざーはもう終わろう
自由詩
雨の朝
Copyright
marux2
2012-04-11 08:20:34