「腕をどけて、」
ユーリ


泣かないことなんて、できないかもしれない。
僕が君にあげるものは、涙くらいだ。
君の前で泣きたくないのに。ぼろぼろと。
涙なんてすぐ乾いてしまうのに、
心にはどうしてこんなにも重いんだろう。
君の心を押しつぶしてしまわないように、
涙を見せないようにするよ。
だから「腕をどけて、」なんて言わないで。
「泣いてない」って、信じてよ。







自由詩 「腕をどけて、」 Copyright ユーリ 2012-04-10 02:34:41
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