初夏までに除夜の鐘が成る
朝焼彩茜色

桜に 小枝の妖精が宿る前に

成すべき事柄 一つや二つ

肌の再生を促す様に

 進まざるを得ない 次に吸う息 透明度を増す為に

 その都度の知恵を 揺るぎない色彩に 吐き出す様に

初夏までの向上のかけら 一つや二つ

何回美しいまつげを 伏せて明け 伏せて明け
薄紅の ひとひらが爪に乗る 生き様を 送ってゆくのだろう

細胞の再生を見つめる様に

初夏までに

成すべき事柄 感じるだけでも 計画は進むだろう

 燃え上がる情熱の 最盛期のスタート地点 初夏

 まだ汚染されていない事を 願う 四季のメトロノームに

  透明度の高揚の意思を吸い
  
  揺るぎない 振るいに掴まる 色彩の意図を吐く


自由詩 初夏までに除夜の鐘が成る Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-09 10:20:34
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