【 花びら 】
泡沫恋歌





 春、春、春、桜吹雪

ひらりと花びら
僕の掌に 舞い落ちた
そっと 握りしめて
指の隙間に閉じ込める


 ―― 縛ることが愛だと思っていた
    見守ることが愛だと君はいう ――


指の隙間からするりと
飛んでいった花びら
今はどこの空を舞っているのか
知るすべもない

 春、春、春、桜散る



自由詩 【 花びら 】 Copyright 泡沫恋歌 2012-04-08 07:25:12
notebook Home 戻る