日本VSブラジル
花形新次
リオの海岸で
Tバックのひもを
少しずらした状態で
ブラジル人の女のデカイ尻に
俺を突き立てる
ブラジル人の女は
浅黒い肌を
ザクロの果肉色に染めて
サンバのリズムに合わせ
ブラジル人の女のデカイ尻を
前後に振る
俺はより深く
俺を突き立てるために
ブラジル人の女のデカイ尻の
リズムに合わせる
ブラジル人の女は
テナガザルを狙う
ジャガーの牙を剥き出しにして
肩越しに俺を睨みつける
俺も負けじとニホンオオカミの眼で睨みつける
俺による攻撃が三千回を過ぎたころ
ブラジル人の女のデカイ尻が
微かに痙攣する
遠吠えのような唸り声を発し
そして
気をやる
「勝った!
ブラジル人の女に!」
俺は勝利を確信すると
ゆっくりと
ブラジル人の女のデカイ尻から
俺を引き抜き
ブラジル人の女のデカイ尻に
静かに放つ
ブラジル人の女のデカイ尻は
俺の白い妖精たちで
ホイップクリームつきの
ザクロの果肉だ
俺は涙を流していた
ラテンを制するものは
世界を制する
どこからか凱歌が聞こえた