晩秋
壮佑

南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ








自由詩 晩秋 Copyright 壮佑 2012-04-05 20:42:06縦
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