六月
榊 慧
わめいては死にたいってわめいては死にたいんですってわめけないから
足元にあった空缶ごみ箱に捨てて自分十七でした
どくだみが花咲くころに落ちる人電車は止まり花は枯れない
むなしさと何かを無くしたいがため過分にパンとバナナを食べる
妖怪をむなしさなどとむなしさとそういうもので僕が作る日
水がない世界で水が暮らしてる左うでには水のいた跡
短歌
六月
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榊 慧
2012-04-05 19:46:54
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