アイム・ノット・スペシャル
三田オコジョ
あの人は私をへんという
きっと、いつかのかえりみち、頭のねじが外れてしまったんだね と
まじめなひょうじょうでいいきってしまう
拾い忘れたつもりはないのに
どこにいっても なじめないのは
そのせいかもしれない
かえりみち 無数のぎょろっとした目にぱっくりと開いた口が おまえはへんだよ と 責めたててきた
へんなのはきみたちだ!とは口が裂けてもいえなかった
世界に疎外感を感じる
そんな夜がある
言い方を変えればスペシャルというらしいけど
いったい この寂しさのなにがスペシャルなのだろう
ひとりじゃ かんぺきなスペシャルにはなれないことを
あのひとはしらない