アイム・ノット・スペシャル
三田オコジョ

あの人は私をへんという
きっと、いつかのかえりみち、頭のねじが外れてしまったんだね と
まじめなひょうじょうでいいきってしまう
拾い忘れたつもりはないのに
どこにいっても なじめないのは
そのせいかもしれない

かえりみち 無数のぎょろっとした目にぱっくりと開いた口が おまえはへんだよ と 責めたててきた
へんなのはきみたちだ!とは口が裂けてもいえなかった



世界に疎外感を感じる
そんな夜がある

言い方を変えればスペシャルというらしいけど

いったい この寂しさのなにがスペシャルなのだろう

ひとりじゃ かんぺきなスペシャルにはなれないことを
あのひとはしらない


自由詩 アイム・ノット・スペシャル Copyright 三田オコジョ 2012-04-03 23:39:01
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