琉球の春
朝焼彩茜色

琉球王国では

そろそろ初夏を迎える

 日本人のくすぐる様な桜はない

しかし、空は人に近い
    空は腰を低く
    
    瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
    石を投げれば、波紋の広がる様な

    粋をしている

感動せざるを得ない、その空を、
    賽は投げられる日々の中、かすかに思い出す


琉球王国では

そろそろ初夏に向け

  オオゴマダラ蝶が、ヒラリヒラリ
  目から うろこが、トロリトロリ降りる様な

感動せざるを得ない、飛び舞いを志してくれる
    貴蝶の美しさ、儚い夢なんてない、実りのエネルギーに満ちる


琉球王国の西陽は

本番に向け

力を踏み絞る練習を始める


私も練習してみようか、飛び舞いを、

粋に。

   かつての故郷に琉球の春


自由詩 琉球の春 Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-03 13:05:31
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