命の木
朧月

母にまつわるちょっといい話を
新聞で読んで涙ぐんでしまった
それは私の母ではない
それは私自身ではない娘の話

永遠の憧れの母娘の愛情
私とて注がれて育った愛情

そのかたちは目にみえず
私の中に息づいている

命は続く
私がそれを望まなくとも

だれが与えたか
そのことばかりに気をとられ
神々にも似た
樹木に心ひかれる

私がうまれた
人が生まれた神秘の森に
そのこたえはある
自然は壊してはならないもの


自由詩 命の木 Copyright 朧月 2012-04-01 10:56:03
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