エースコック
TAT
母親はいつも日曜日の朝には目玉焼きを焼いてくれた
コールスローの刻みキャベツに
マヨネーズと正油が混じった
しあわせなあさげ
主食はだいたいヤマザキのダブルソフトだった
お気に入りのユーミンを
赤いダブルラジカセでかけながら
ブルージーンズを穿いて
『今日はお母さん学童保育に迎えに行けへんかもしれへんからその時は高橋君のお母さんのシビックやでタツヤ!』と若いシングルマザーのケツを昭和の終わりに振っていた
だから未だに目玉焼きには絶対に正油と
マヨネーズだ
目玉焼きにソースをかけるような蛮人と分かりあえる気が到底しない
斎藤くんやだいだらぼっちや根津さん橋本っちゃんに
おそらくはフラれたんであろう次の日も母は
ユーミンの赤いラジカセで目玉焼きの日曜日の朝食を作ってくれていた機嫌は超悪かったけど『タツヤ!!あんたビックリマン何個買う気や?なにがヘッドロココや!!おこづかい没収やっ!!』
だから未だに目玉焼きには正油派で
袋入りの乾麺はエースコックのワンタンメンさ
ぶたぶたこぶた♪
それは二個下の弟にしても多分同じ事だろうと想う
尚本来こういった事柄は詩に書き起こすべきではないましてや投稿など言語道断の心の中のサンクチュアリだと
そう思うが
冬もあけたし
まぁいいんじゃねぇの