色葬の部屋
吉岡ペペロ

カーテン越しに白かった光が、いつのまにかに黄ばんでいる。
もういちど見やると、黄ばみはもう失せていて、こんどは青みがかった灰白色になっている。
そこにはオレンジやピンクが、影のように滲んでいる。
そとはもうすっかり薄暮だ。


見えないお空でカラスが鳴いている。
七ツの子がまつお山に帰るのだ。
それを色葬の部屋で聞いている。
見えないお空でカラスが鳴いている。


カーテン越しに白かった光が、いつのまにかに黄ばんでいる。
もういちど見やると、黄ばみはもう失せていて、こんどは青みがかった灰白色になっている。
そこにはオレンジやピンクが、影のように滲んでいる。
そとはもうすっかり薄暮だ。





自由詩 色葬の部屋 Copyright 吉岡ペペロ 2012-03-25 20:14:19
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