沈む
ジム・プリマス

微細だが、あきらかの痛みが、脊髄の周りにあつまってくる。

シナプスが泣き言を言い始める。

身体は重く背中はこりかたまっている。

誰にも会いたくない。

何もしたくない。

未精製のアルカロイドを求めて、ついタバコに手が伸びる。

背中で恐ろしいことを語り始めると、もう、いけない。

身体の感覚を克明に記している。

これを詩と呼べるのか。

神経が外に剥き出しになっているようだ。

眉間に手をやると痙攣が止まらない。

こうなると、何も手につかない。

些細な軋轢にも耐えられない。

しかたないので抗精神薬を飲む。

こうして時々、身体の感覚が鋭敏になりすぎて

僕は沈んでしまう。



自由詩 沈む Copyright ジム・プリマス 2012-03-20 13:33:32
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