ぼやけた体で歩いていく
番田
数多くの死体が目の前に散らばっていた
私は 風景を見つめていた
それは 何のためだろう
誰のためだろう
わからないけれど 街は どこにも 見えない
夜の闇の中を走っていくトラックドライバーを思い浮かべた
わからないけれど 私は 生きていた
彼らの目は 今 どこを泳いでいるのだろう
光る川が そこには 見えるだろうか
あれは 前に住んでいた 街でのこと
そんなことなどどうでもいい
目の前を風が吹いていた
もっと 人のためになるようなことがあるはずだ
詩を書いて 一体 なんになるのだろう
金を稼ぐことだ
そしてそれを使うことが経済を活性化させるだろう
毎晩のように松屋で牛丼を食べている
だけど ショウガは欠かさずかけている それも 山盛りで
そういったものを食べないと 気が済まなくなってきた