pillow
寿
三つのものを持っていて
そのうちふたつは重たいもの
のこりのひとつは
夢
いろいろな進化を辿って
いつの間にか変わり果ててしまって
いちばんの星にはなれなかったこと
みんな母さんの命のなかで思い出しているんだろう
なれなくっても、大丈夫なんだよ
ちいさいものはいつの時代でも善いものだったから
花が咲いたら何度でも
忘れよう
思い出そう
忘れよう
思い出そう
その繰り返しで少し泣ける
よく晴れた日に
あなたに会いたい
名前を呼んで
これが毎日だよ、と肩をすくめて
あの時の風みたいに
沈んでいく意識を包むもの
朝が来るまで
朝が行くまで