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寿

三つのものを持っていて

そのうちふたつは重たいもの


のこりのひとつは




いろいろな進化を辿って
いつの間にか変わり果ててしまって

いちばんの星にはなれなかったこと


みんな母さんの命のなかで思い出しているんだろう



なれなくっても、大丈夫なんだよ

ちいさいものはいつの時代でも善いものだったから



花が咲いたら何度でも


忘れよう

思い出そう

忘れよう

思い出そう


その繰り返しで少し泣ける


よく晴れた日に
あなたに会いたい

名前を呼んで

これが毎日だよ、と肩をすくめて


あの時の風みたいに



沈んでいく意識を包むもの



朝が来るまで


朝が行くまで




自由詩 pillow Copyright 寿 2012-03-17 22:56:43
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