ロンリー
唐草フウ
あ という間に時だけが経ってゆく
から、寝て起きるのに
生きるのが 駆けてゆく
思うことはたくさんあるのに
からだは痣跡だけをのこし
かさぶたあとはなかなか消え ず
甘ったるくしぶとく 知らないまに あ 擦って切ってた
こんな痛みなんか
ふさぐときに あいたいです
おてあてをする 紡いだ糸を何本も何本も
酸い海をかざれるくらい 一周くらい
よってよって 頑丈なあたたかい毛糸にしたよ
これでさむいときの傷はうずかないから
太陽も雲も雨も雪も風も雷にもかなわないから
編もう
わたしは あふれすぎていた
ふさぐことも知らずに
よこなぐりに降る矢の中にいるのは けっしてあなたでもわたしでもない
ただくねった空いた時間をこれからも持て余すだけ
まねく青い手へは遠く遠く遠い
日曜日のことを考える月曜日くらいに
ポケットにはへその緒大の毛糸
ときどき いきたいです