えんげきてきな、
佐伯黒子

きみはいつも言葉をえんげきのようにつかうね、という言葉がとてもえんげきで、
わたしはそういう風に話すあなたのことばにこたえていたからそうなったんじゃないですかあと、い
言えなかったのたけれども、そのときは

そのときはとてもとてもきれいな、たぶん近くに行けばきれいなのだろう
太陽が完全にひとごとのようだった
きれいなはしごにのぼりたかったそうしてちかづいてちかづいてちかづいてちかヅいたしゅんかんに
もえろ
うつくしくもえろ
そうわたしはさっき死のうとおもっていたのだった、いなくなる妄想を何度も何度もしてひとりでしくしくさめざめないていたのだった
とんでみたり
けむりをすったり
さしてみたり
のんでみたり
やいてみたりして
さようならわたし! って
言うことで、えんげきがひとつおわって、オーケストラの音楽で、
か、た、る、シス。という。もので。
おかげで何人かのわたしはしんでしまったけれど
何千人かのわたしはそれに拍手をおくったのだった
すばらしいえんげきを今後もつくろうとおもいます
と、おもっていたし、きっとわたしならばつくれるだろう、と、
今までの成果がありますから
だから鋏はひつようだったし、走行中にシートベルトをはずすとさ、ぴい、ぴい、ぴい、音が、なるよねなることがあるのねそれでね、その音の中でわらいながら扉をあけてあなたのめを見るとね
いいんだよ(ほんとうに)
ひとをすきになることがたぶんそういうことではないことはたぶんそうなのだと
死ったら どうなるかな
えんげきをできなくなるね、もう、きみとはね
とけたい
そうとけて混ざり合いたいと期待していた、いつか、いつか、
ビーカーの中で。
お、お、お、、おばあさんになったとして、
わたしがうううううううううううううn、うううつくしくなくなり、

そのときさ
そのときさ
そのときさ、
いつかまたえんげきできたらいいねって
おもいながらあなたのめをみていて
あなたもそうおもっているんだなあとおもいながら
わたしはわらってあなたもわらって
ああわたしはいまひとをすきになっているなあなんておもって
「きづけよ、09438001−857893;@;っる」
と、
ひとりのわたしがわらったよ


みんな
みているよ


自由詩 えんげきてきな、 Copyright 佐伯黒子 2012-03-12 00:12:38
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