ねむるまえのことば
朧月
言葉ならこわくない
そういった君は
ほんとうは文字がこわいのだろう
じっと見つめている
自分のことなんかじゃない
いつもそういうね
そう
ここに書かれているのは
君のことじゃないよ
イッパンテキって言葉にびくついてるけど
それは君もその中に入りたがってる
いわないけど
ふたりしかいないのに
おびえるんだね
まるで私があなたを傷つけるみたい
ねえ
鏡をみてるみたい
映っているのは
あなたと私と だれなんだろうね
思い出さえまともに
思い出さずに
一緒にねむろう
こわがりのふたりで