悪足掻き
夏川ゆう
打ち上げた花火は意思を持っている八月の果ての悪足掻きかな
公園のベンチに忘れ物がある濃くなる影と六時のチャイム
棘のない言葉はいつも温かいホットミルクと同じ優しさ
窓ガラス川面に映り揺れている僕等の恋は安定してない
短歌
悪足掻き
Copyright
夏川ゆう
2012-03-09 10:13:59