朝日
ジュリエット
君が遠ざかって
泣いて
泣いて
泣き濡れて
ひとばん泣いても
僕の涙の雨は止まなかった
光が見えなかった
このまま
ずっと
泣いたまま
君を想っていられるなら
このままだって…
あまりにも
夜の闇がこわくて
まとわりつくような
あの闇が
こわくて
こわくて
このまま
僕には朝がこないのかもしれない
君はまた
朝の日差しの中
歩いて行くのに
僕だけは
この闇に
置き去りになって
闇と一体になって
いつかは誰にも気づかれなくなる
気づいたら
僕の心には
しんしんと雪が降って
気持ちは
奥深く埋もれていった
もがいても
誰も気づいてはくれない
僕には君しかいない
瞳を閉じた瞬間
積もった雪の隙間から
光がさして
暖かい日差しの中
雪溶けを待った
溶けた雪が
路面を濡らして
アスファルトに跳ね返った太陽が眩しかった
君の笑顔のように
僕は
今日も歩いて行くよ
夜の闇はこわいけど
雨が降る夜も
雪が降る夜も
深い闇の夜も
必ず明ける
朝はやってくる
眠い目をこする君に
今日も会うため