僕のマスターベーション4
花形新次
まったくというほど、創作意欲が湧かないのである。
僕の書きものなんて、創作と呼べるほど大層なものでもないので、別に湧かなくたっていい、いやむしろ湧かないほうがいいぐらいに思われているのは分かっている。
しかし、しかしなのである。
面白いと思える(あくまで、自分で思えるということですよ)ことが全然浮かんで来ない。
まあ、はじめは、どんなにクダラナイことでも、これだけ長いこと書き続ければ、ネタも涸れるよな、なんて考えていたのだけれど、どうもそれだけではなくて、今まで書いたものを読み返してみても、大して面白くないのである。
「時間の経過に耐え得るものこそが真の芸術である。」とは、僕の空想上の師匠、剛腕殺め氏の言葉だが、僕のは芸術なんてものではないので、経時劣化が激しいのも仕方ないことではあるが、それにしても、その劣化の激しさは、ちょっと目も当てられない。コンビニのサンドウィッチだってもっと賞味期限は長いぞ、といった感じなのだ。少し前までは、自分の書いたものを読んで、自分で笑っていたりしたのに。(よく考えると、それも引くな・・・。)もともと面白くなかったのかな、でも、面白いと言ってくれた人もいたよな、あれ、おかしいな、とか考えるようになって。そもそも面白くなきゃいけないのか!などと逆切れ気味になったりもして。
とことん迷走状態なのだ。
僕の書き散らしたパロディ詩なるものも300篇を超えて、結構膨大な数になった。そこで、こいつらは何か少しでも価値のあるものなのか、それとも大量のゴミくずなのか、
ということを自分ではっきりと確認しないことには、このまま続けてはいられないな、と考えているのだ。
ただ、その確認方法がよく分からないので、今、それを考えているところである。