散歩の途中で
空丸ゆらぎ

ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テーブルの上には日々が置きっ放しにされ
風が追い抜いていく
振り返ると遠近法の果てに子宮があって 塀の上で空き缶と親猫が陽を浴びている
冬の浜辺に置かれた一つの椅子のように
そうこうするうちに大通りに出た。


自由詩 散歩の途中で Copyright 空丸ゆらぎ 2012-02-26 20:28:11
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