音もなくそれは。
永乃ゆち
本当は分かってるんです。
わたし達には何もないって。
共有できる感情もなければ
共有できる夢もない。
あなたはあなたの道を
振り返りもせずゆくのです。
本当は分かってるんです。
終わりは刻一刻と近づいている。
きっともうすぐそこまで来ているのです。
それでも足掻いてしまうのは
あなたを愛しているということ。
それだけの為に生きようと決意したから。
終わりはすぐそこに。
音もなく。
やって来るのです。
自由詩
音もなくそれは。
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永乃ゆち
2012-02-25 05:40:56