立つ
たま

空も
海も
荒れている
鉛色した浜辺に
鈴をなげる
こんな日であっても
ひとは
生まれ死ぬのだろうか
鳥たちは
季節を選ぶというのに
どんな理由があって
生まれ死ぬのだろうか
戻ってこいと
言えないのだろうか
がんばれば
もうすぐ
春が立つ
鉛色した
空や
海も
そして
あなたも
もう
いちど

立つ









自由詩 立つ Copyright たま 2012-02-23 18:16:15縦
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