Femme fairytale
死に際の蝉は毎日発情期(「「「死に際だから許されるのよ?」」」)
五反田の渋滞待ちのトロイカがスマートフォンのシャッターまみれ
コンビニでベホイミされたおにぎりの生命力で歩く冬道
寂しさをこじらせた日の命日のつけっぱなしの赤いろうそく
感情の吐露吐露赤身さばくほど空気に触れてぱさぱさになる
恋をした夜に見た夢(プリズムのスカシカシパン五十億匹)
「山羊の方が智慧があるね」という彼のAV棚の獣姦の文字
今までの恨みで人が殺せたら7upも役に立たない
我慢してたんだ怒ると語尾に出る下北弁にほっとしている
レモネード(鼻歌まじり)俺なりのジャスミン革命春はあけぼの
スキャットを歌ったげよか、風の強い午後には深く傷つく不覚
たくさんの迷惑かけて愛したい赤い電車を止める豪雪
臨職のコールガールの瞳に映る七個目のドの音の溜息
「合唱で歌った、なつい、」ドミニカとエリダヌス座を繋ぐハイウェイ
童貞の気も知らないで。君の飲むシャンディ・ガフが尿になるまで