鍵のない牢獄
四帰
空より吊された揺り篭
引き寄せられるのは
夜道に迷いし蝶か
光を求める蛾か
向かう先から見つめる僕には羽がない
白い光は横たわる意識を見下ろし
佇む木々より静かな息遣いを 明らかにする
迷いもしない
眠りもしない迂愚な鳥はただ
肌色の翼を嘆いているだけ
土に落ちた鉄の檻
ようやくたどり着いた青空と踊る羽が
僕にはない
自由詩
鍵のない牢獄
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四帰
2012-02-21 02:47:28