天使にふれたい
吉岡ペペロ

眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける

どうでもよくなりたい

そんな気持ちにいやされている

空いた掌でじぶんを暖めている

指に血がつかないように

天使にふれたい

服に血がつかないように


眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる







自由詩 天使にふれたい Copyright 吉岡ペペロ 2012-02-20 22:46:33
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