流されない
砂木

私は霊だ 唐突だが気づく
年を重ねて老いてなるわけでもなく
生まれつき 霊だ
霊と肉体の合体で
動かしているのは心
じゃあ 私って誰?

肉体を授かり 名前を授かった
その負う この世界での勤めは?

電線にのっかっている雪が
風に飛ばされて 落ちてくる
形を持たない風は ぶつかり
時折 霊の私をのせる

おはよう 朝

望んでいる力は
陽に 土に 木に 空に宿る

おはよう 人

人である間は 私は人の霊なのだ


自由詩 流されない Copyright 砂木 2012-02-19 21:18:53
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