もう戦争には行かない
梅昆布茶
やまない雨
ひとりぽつんといる
すべては遠のいているし
この部屋できみという花が萎れてゆくのをじっと見ている
ふりしきる雨はやがて氷雨となって
言葉を紡いでゆく
フィルオクスというソングライタ−がいた
76年に自殺したがよい詩人でもあった
彼は戦争は終わったと歌って自殺したのだ
容姿もよく皆に好かれた彼には何の悩みがあったというのだろう
過度の繊細さのほかには
ボブディランと並び称された彼は真のプロテストソングを歌い
それでも神経を病んでいたのだと思う
コマ−シャルを嫌い吟遊詩人の魂を貫いて死んだのだね
まあ僕は生活に病んでいるだけなのだけれどもね
彼の旋律は昔の恋人に会うようにやさしい
いちばんすきなのはジェイムスディ−ンの歌だけれどね
ちょっと切ないピアノのイントロがとても胸をうつのだよ
とても良いバラ−ドだね
彼はギタ-の6本の弦で愛を奏でる僕の指針
彼は歌った
愛のためだろうがどんな言い訳のためだろうが
俺はもう戦争には行かない
絶対に行くもんか